親子・子育て応援ラボの事務局メンバーで、東京都の児童相談所を視察しました。
ラボ発起人の斉藤れいな前都議が、森澤きょうこ都議に引き継いでくださり、念願の視察が叶いました。
れいなさん、森澤さん、いつも本当にありがとうございます!
まず私が一番に、ブログに書きたいことは、
私がはじめて都児相を視察してから、約7年間の間に、都児相は進化を続けているという事実が、とても嬉しかったです。
現場の職員さんから都のトップマネジメントの方々に至るまで、
本当に頑張ってくださっているのだということを区民の皆さんにお伝えしたいです。
入所率も、130%超え(10/25夕方時点)の状況のなかで、
現場の皆さんのご努力で、救われている子どもたちがたくさんいるのだということをぜひ知ってほしいです。
都の職員の方々には、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当に、本当に、ありがとうございます!
そんなギリギリのなかで、意見交換のお時間もいただき、嬉しかったです。
今回、私がとくに注目したいのは、
子どもの権利や人権を尊重するために、個室対応の一時保護所を開設した旨(場所は公表されていません)のお話があったことです。
タブレットを使った学習を実践していたり、子どもと一緒にルールを考えたりなど、様々な工夫がされています。
スタートしたばかりの取り組みですが、今、目の前にいる子どもたちの発達の状況や特性に合わせた環境づくりは、
品川区が区立の児童相談所を準備するにあたっても、参考になる部分が多いと感じました。
また、性的虐待の相談対応状況の数字の変化も気になります。
平成30年度 119件(0.8%)、令和元年度 145件(0.8%)、令和2年度 171件(0.9%)、0.1%の増加です。
現在は、心理的虐待が増えています。
私は、心理的虐待の対策が進むと同時に、性的虐待の数値に変化が現れてくるのではないか?という仮説を立てて、
数年先の虐待内容の変化に対する見通しを持って、政策立案にあたった方が良いと考えています。
入所してくる子どもたちの傾向も、地域や年度によって、変わってきます。
今年度は学齢女子が増えているとのお話がありました。
また、一時保護所での学習に関する課題として、受験期のお子さん、
とくに学力の高いお子さんの学習についてのケアも、早急に対策を打ちたいところです。
児相と地域との連携については、私は帰宅して涙が出るほど悔しくなりました。
それぞれの現場、持ち場で、専門職も、行政も、みんな頑張っていますが、
やはり現実のスピードには、追い付くことができていないという点について、
本当に悔しく、絶対にあきらめるものか、と思いました。
そもそも、地域から一時保護所に送致される子どもを減らすこと、つまり、親子をまるごと支援するしくみであったり、
子育てをしやすい環境を整えていく必要があります。
そこは本当に、急がねばならないです。
また、組織が違っても、点と点を結び、線となり、輪となって、
1人の子ども・家庭を中心として、継続的に支援ができるチームとして機能させることが重要です。
話は変わりますが、昨夜は映画学校の撮影実習のオンライン・ミーティングがあり、
映画を制作する際にも、「作れる映画を作る」と講師の先生からのお話がありました。
リソースは限られています。
ただ、制限があるからこそ、いい作品ができることも多いそうです。
子どもたちにとって、子育てを頑張る保護者の方々にとって、
今、自分ができることをお1人お1人が行動していくことこそが、
この課題の根本解決に繋がっていくと私は信じています。
一緒に頑張っていきましょう!