横山ゆかり 2019政策「地元お祭り、思いやり、芸術等の文化推進」

〇地元お祭り、思いやり、芸術等の文化推進(更新日2019年4月13日)

【文化】

文化とは何でしょうか?どのようなイメージでしょうか?

区民の方々に、この問いを投げかけたところ、「経済活動以外のことが文化」とか「一見、無駄と思われるようなことが文化」とか「みんなで楽しんで笑いあえるようなことが文化」など、いろいろなご意見をいただきました。

日本国憲法の第25条の第1項には、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」とありますが、「文化的で最低限度の生活」とは、品川区において、具体的には「文化的」とは何を指し、どのような生活なのでしょうか。

文化の定義は複数ありますが、私のイメージとしては、音楽・美術などの芸術から、ご近所さんとのコミュニケーション、思いやり、おもてなし、地元のお祭りなども、全て人々が作り上げてきた文化ではないかと思います。

文化の種類は多様であり、どの文化に触れ、親しみたいかは、人それぞれです。区民の方々にとって、身近で、気軽に、多種多様な文化に触れることのできる環境づくりこそが、今、求められていると考えます。

私は、佐世保映像社さんから、渋谷TANPEN映画祭CLIMAX at 佐世保について、お話をお伺いしました。この映画祭の特徴は、兄弟商店街である「渋谷センター商店街」と「させぼ四ヶ町商店街(よんかちょうしょうてんがい)」のイベントだということです。佐世保市と渋谷区の後援を受けています。
国内外から応募のあった短編映画を、まずは渋谷で上映し、審査を勝ち抜いた作品が佐世保でも上映されます。渋谷「TSUTAYA」や「佐世保市立図書館」や「長崎オランダ村」などの複数の会場で、期間中に、毎日無料上映されます。

そして、もう1点、ご紹介をさせていただきたい事例が、山形国際ドキュメンタリー映画祭やユネスコ創造都市ネットワークへの加盟など、山形市の文化を取り巻く環境です。私は、山形市を視察し、映画祭やユネスコ創造都市加盟認定がされた経過などについて、お話をお伺いしました。山形市は、映画を基軸としながら、多種多様な文化遺産や文化芸術活動が根付いていることに焦点を当てています。

山形国際ドキュメンタリー映画祭は、河瀬直美監督などの世界に羽ばたく監督を輩出するなど、アジアを代表するドキュメンタリー映画祭として、30年という実績があります。また、最高賞受賞作は、アメリカのアカデミー賞の長編ドキュメンタリー映画部門のエントリー資格を得ることができます。

ユネスコ創造都市ネットワーク事業については、2015年には加盟ができず、2016年に、パリのユネスコ本部で、佐藤たかひろ市長がユネスコ担当者と情報交換し、映画だけではなく、山形市の文化全体をPRすることによって、翌年、ユネスコ創造都市加盟認定がされたとお聞きしました。(なお、山形市長は品川区立中学校の卒業生でもあります。)

東京2020大会の開催を契機とした文化芸術イベントとしての映画祭を通じて、文化面での機運醸成を図るために、品川区での映画祭の開催を推進します。(荏原地域で文化に触れることのできる拠点としては、荏原文化センターにて、図書館と連携したり、スクエア荏原での、荏原ショートフィルムフェスティバルや、天王洲での文化力を強化していく意味での、水辺のフィルムフェスティバル、さらに、五反田には、映画と演劇の専門学校もあり、ゆうぼうと跡地の新しいイベントホールでの映画祭や、目黒シネマやキネカ大森などの区内映画館との連携など)

さらに、オリンピック・レガシーとして、ビーチバレー会場の設営の際に、会場を作り上げていく様子を記録映像としてではなく、ドキュメンタリーやストーリー仕立てのショートフィルムとして、残してほしいと考えています。

【文化と観光】
・品川区には、戸越銀座や武蔵小山などの商店街があり、観光地としても魅力的です。商店街の多言語化をさらに進め、多くの近隣ホテル等のコンシェルジェでのPRを呼びかけるなど、しながわの魅力を発信します。

・多くの外国人の目に触れるような映画の誘致を推進します。

・観光という側面から、ホテルの誘致やMICE関連のパーティー会場の開発など、地域経済が活性化するような仕組み作りも必要だと考えます。

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